地業補強
砕石地業補強シート工法
シート工法はこんなときに使われています
・埋蔵文化財の地区に指定されているため、杭や地盤改良が採用できない。
・杭や地盤改良では過剰設計となるが、何もしないわけには・・・
・支持杭では杭が長くなりコストが・・・
・道路が狭かったり、高低差があって補強工事の機械が入れない。
・杭や地盤改良では過剰設計となるが、何もしないわけには・・・
・支持杭では杭が長くなりコストが・・・
・道路が狭かったり、高低差があって補強工事の機械が入れない。
● 基礎の断面(砕石100+100㎜の例)
● シートの材質
・材 質 ポリプロピレン製4層スパンボンド不織布(デュポン社製)
・強度特性(標準タイプTypar SF49)
引張り強さ 12.6kN/m
伸びひずみ(5%時の引張り強さ) 5.2kN/m(1枚当たりの張力)
・強度特性(標準タイプTypar SF49)
引張り強さ 12.6kN/m
伸びひずみ(5%時の引張り強さ) 5.2kN/m(1枚当たりの張力)
● 設計の考え方
原地盤の支持力 qa=30Wsw+0.64Nsw
よりNswを0として、基礎砕石下から2mまでの平均Wswを0.96と仮定すると
Wsw=30×0.96=28.8(kN/m2)
(ただし、Wsw 0.50kN未満の層が介在している場合は採用不可)
シート敷設後の地盤の長期許容鉛直支持力度qGSaは
これは、砕石とジオテキスタイルを用いた地盤補強工法として建築技術性能証明(GBRC 第14-14号)を取得したものです。
●地盤の評価試験
宅地の中央部において平板載荷試験を実施し、支持力(シートの効果と地盤の許容支持力)を満足しているか検討する。
試験方法
財団法人林業土木コンサルタンツ(Model:JFEC-99.2)
一点載荷試験方法による地盤の支持力簡易測定装置を参考にして実施する。
載荷方法
荷重制御による5段階1サイクルとする。
荷重保持時間は5分とし、沈下量を載荷板に設置した2台の変位計により測定する。
尚、試験に先立ち、載荷板と試験面のなじみ、各計器のチェックを兼ねて、荷重15.9kN/m2で予備載荷を実施する。
荷重保持時間は5分とし、沈下量を載荷板に設置した2台の変位計により測定する。
尚、試験に先立ち、載荷板と試験面のなじみ、各計器のチェックを兼ねて、荷重15.9kN/m2で予備載荷を実施する。
試験結果に対する評価
荷重強度―沈下量曲線より下記条件を満足することを確認する。
①荷重強度に応じて沈下量が直線的に増加する。
②沈下量が20ミリを超えないこと。
①荷重強度に応じて沈下量が直線的に増加する。
②沈下量が20ミリを超えないこと。
許容支持力の検討
本試験によると前記①②に該当する点も見当たらなく、また試験荷重に対する最終沈下量が5.39㎜に収まっているため、径20㎝の載荷板に対する試験地盤の極限支持力は159.2kN/m2以上とすることができる。
試験最大荷重を極限支持力とすると
極限支持力Pu =5.0÷(0.22×π÷4)
=159.2kN/m2
安全率を3.0とすると
許容支持力Pa =Pu ÷3
=53.1kN/m2>qGSa =32.8kN/m2
許容支持力Pa がシートの効果と地盤の許容支持力を合わせたqGSaを上回っていることを確認した。